AJC(Arts Japan Crafts)とは


手仕事の秘める可能性を表現・発信する場へ。

 19世紀にイギリスで興ったアーツクラフツ運動は、産業革命による工業化によって、

職人の手仕事が機械に置き換わり、職を失った職人復興の背景と、

工業化によって複雑な彩色や造形が犠牲にされていくことへの対抗として、

職人の手仕事が生み出す”質の良いもの”の価値を訴える活動です。

 

それから200年近くが経過し、電気・化学・鉄鋼など製造技術の進歩によって、質の良いものが多くの人にいきわたるようになった現代、質が良いことは大前提で、人と違うもの、自分の個性や価値観を投影できるものに価値が見出されるようになってきました。

 

私たちは、そのような現代社会で求められる、価値観を投影できるストーリー性と、

工業製品では実現できない、個性的な表現を生み出す手仕事力をもつ人をAJCクリエイターズと称し、その活動を広く世の中に伝えることを目的にAJCクリエイターズコンテストを開催してきました。

 

そして現在進行している3Dプリント技術や人工知能など第四次産業革命の波は、ものづくりの世界にも大きな変化を促しています。3Dプリンターや3Dカッターこれまで人の手仕事でしか実現できなかったクラフトワークの機械化が可能にしました。AI・機械学習技術は人間が生み出すよりもけた違いに大量のデザインパターンを生み出すようになっています。

このように人間の手仕事にしかできなかった領域でどんどん工業化が進んでいきます。

機械と人間のモノづくりの根本的な違いとは何でしょうか?

 

私たちはここにAJCクリエイターズの可能性を見出しています。

機械は、システムで組みこまれていなければ答えを出すことができません。

機械には、なぜそれを生み出したのか?というストーリーもありません。

異分野の知恵や情報がつながって新しいものが創出されることもありません。  

私たちは改めて、「人間にしかできないこと」をAJCクリエイターズの真髄として強く打ち出していきたい。そのキーワードとなるのが「ひらめき」と「共創」です。

 

AJCクリエイターズコンテストは、これまで「手仕事のもつ芸術性」を評価するとしてきましたが、

2020年からは、作品審査の評価軸として「手仕事の実現力」「人の心を動かすストーリー」と「ひらめき・発想のおもしろさ」の3点を掲げます。

これまで認めていなかったグループ参加は「共創」を推奨する方針に基づき認めることとします。

アイデアを複数人で作り上げていったり、異なる分野の融合や、共同作業など、「共創」による作品も応募いただけます。

 

AJCクリエイターズコンテストは、これからの時代の手仕事の可能性を表現・発信していく場にしていきます。皆さまからのArts Japan Crafts作品のご応募を心より楽しみにしております。

 

 

AJCクリエイターズコンテスト実行委員会